CBR650Fはなぜ不人気?その理由と隠れた魅力・CBR650Rとの違いを徹底解説【2026年版】

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ホンダCBR650Fは2014年〜2018年に国内販売されたミドルクラスのフルカウルスポーツです。

「4気筒エンジン×フルカウル×ツーリング向け」という組み合わせは魅力的なはずなのに、なぜか「不人気」の検索ワードがつきまとっています。

この記事では、CBR650Fが不人気と言われる本当の理由と、実際に乗ったオーナーが語る隠れた魅力を整理します。

また、2019年に登場した後継モデル「CBR650R」との違い、中古相場、CBR650Fがどんな人に向いているかも解説します。

結論を先に:CBR650Fは「不人気=欠陥車」ではありません。ポジショニングの曖昧さとライバルの存在が相対的に目立たせた面が大きく、実際にオーナーになった人の満足度は高い傾向があります。

CBR650Fの基本スペック

項目スペック
全長×全幅×全高2,110mm × 755mm × 1,145mm
軸距(ホイールベース)1,450mm
シート高810mm
車両重量211kg(最終型)
エンジン水冷4ストロークDOHC4バルブ 直列4気筒
総排気量648cc
最高出力61kW(83PS)/ 9,500rpm → 最終型90PS
最大トルク63N・m(6.4kgf・m)/ 8,000rpm
燃料タンク容量17L
燃費(定地60km/h)31.5km/L(2名乗車時)
燃費(WMTCモード)22.9km/L(1名乗車時)
最小回転半径3.0m
フレームダイヤモンド
フロントサスペンションテレスコピック式(正立フォーク)
リアサスペンションスイングアーム式
ブレーキ(前)油圧式ダブルディスク
ブレーキ(後)油圧式シングルディスク
タイヤ(前)120/70ZR17M/C(58W)
タイヤ(後)180/55ZR17M/C(73W)
ABS標準装備(EBL-RC83型)
販売期間2014年〜2018年(国内)
新車価格(最終)999,000円(税込)

タンク容量17Lは同クラスの中でも大きめで、WMTC燃費22.9km/Lと合わせると実用航続距離は350〜380km程度を確保できます。

長距離ツーリングで給油の手間が少ないのは大きなメリットです。

CBR650Fが「不人気」と言われる理由

1. ポジショニングが中途半端に見えた

CBR650Fはスポーツとツーリングの中間に位置するいわゆる「スポーツツアラー」ですが、その曖昧さが購入層を絞りにくくしていました。

「峠でがんがん攻めたい」派にはCBR600RRやZX-6Rがあり、「快適なロングツーリングがしたい」派にはNC750XやVFR800Fがあります。

CBR650Fはどちらにも全振りしていないため、「これじゃないとダメ」という強い動機が生まれにくかったのです。

ただし逆に言えば、「ツーリングも楽しみたいし、ワインディングも走りたい」という幅広いニーズには非常によく応えるモデルです。

2. デザインがCBRシリーズの中では大人しめだった

CBR1000RRやCBR600RRの流れを汲む攻撃的なデザインを期待すると、CBR650Fは「おとなしい」と感じるかもしれません。

アップライトなライディングポジションを実現するためにフルカウルながら大人しいシルエットになっており、レーシーな刺激を求めるライダーには物足りなく見えました。

逆に「普段使いできる品の良さ」「街中で浮かないデザイン」として高く評価するオーナーも多くいます。

3. 価格が割高に感じられた

2014年当時の新車価格は約85万円(税込)でスタートし、最終的に99万9,000円まで上昇しました。

同じホンダのNC750Xシリーズや、軽快なカワサキNinja650と比べると「4気筒の追加コストに見合うか」という判断は分かれます。

当時は250〜400ccクラスが中心で、大型ミドルクラス自体の購買層がまだ薄かった時期でもありました。

4. 国内販売台数・知名度が絶対的に少なかった

CBR650Fは欧州市場では評価が高かったものの、国内では生産台数・販売台数とも少なく、路上でほとんど見かけない稀少な存在でした。

「見かけない=売れていない=問題があるのでは?」という連鎖が「不人気」イメージを強めた面があります。

CBR650Fの詳細は公式サイトを参照してください。

公式サイト:ホンダ CBR650F

不人気のイメージを覆す、CBR650Fの本当の魅力

魅力1:4気筒直列エンジンの官能フィーリングとサウンド

最大の武器は何といっても4気筒エンジンです。

6,000〜9,500rpmまで滑らかに吹け上がり、中回転域の力強いトルクと高回転の伸びを両立しています。

2気筒エンジンが多いミドルクラスにおいて、「4気筒の回転フィールと排気サウンドが忘れられない」と語るオーナーは多く、これが乗り続ける最大の理由になっているケースが多いです。

魅力2:乗りやすさと快適性のバランスが絶妙

アップライトで自然体のライディングポジションは長距離ツーリングでも疲れにくく、ハンドルの切れ角も適切で低速での取り回しが比較的楽です。

シート高810mmは大型バイクとしては標準的ですが、車体がスリムなため数値ほど足つきが悪くないと感じるオーナーが多いです。

「高速6速30〜40km/hで追い越しもできる」という余裕のトルク特性は日常使いでも強みです。

魅力3:大容量タンクで長距離を安心して走れる

タンク容量17Lは同クラスの中でもトップクラスです。

CBR650Rの後継モデルが15.4Lに縮小していることを考えると、CBR650Fのほうがツーリング向けとしての実用性は高いという見方もできます。

燃費と合わせた航続距離は370〜390kmに達することもあり、高速道路のSAをひとつ飛ばしても安心な設計です。

魅力4:信頼性の高さと維持コストの安さ

ホンダ製4気筒エンジンの定評ある信頼性はCBR650Fでも健在です。

機械的なトラブルが少なく、オイル管理さえ適切に行えば高走行距離まで問題なく使えるという報告が多いです。

正立フォークを採用しているため倒立フォークと比べてメンテナンスコストが抑えられる面もあります。

「コミコミ70万円以下で買えて、5年乗っても後悔なし」というオーナーの声は象徴的です。

魅力5:最高速と高速巡航性能

CBR650Fの最高速は公道での実測で200km/h前後が報告されています。

フルカウルによる整流効果で高速巡航時の疲労が少なく、120km/h前後のペースなら長時間でも安定して走れます。

スポーツバイクとして攻め込むよりも、「いつでもパワーの余裕があるツーリングマシン」として高速道路での快適さが際立ちます。

CBR650F vs CBR650R:後継モデルとの比較

2019年に登場したCBR650Rは、CBR650Fの直接の後継モデルです。

「R」への進化でスポーツ性が高まった一方、ツーリング寄りの性格はCBR650Fのほうが強い面もあります。

比較項目CBR650F(2014〜2018)CBR650R(2019〜現行)
最高出力83〜90PS / 9,500〜10,500rpm95PS / 12,000rpm
車重211〜213kg207kg(2021年以降206kg)
フロントフォーク正立式テレスコピック倒立式(剛性・ハンドリング向上)
ブレーキキャリパー通常マウントラジアルマウント(制動力向上)
ライディングポジションアップライト・ツーリング寄りよりスポーティ(ハンドル30mm前方・ステップ高め)
燃料タンク容量17L(長距離向け)15.4L(2021年以降)
電子制御ABS標準(トラコンなし)ABS+セレクタブルトルクコントロール+アシストスリッパークラッチ
2024年モデル追加装備—(生産終了)Eクラッチ仕様追加・5インチTFTメーター・Honda RoadSync
新車価格(目安)85〜99.9万円96〜111万円(2019〜2023年)→2024年以降は値上がり傾向
中古相場目安(2025年現在)40〜70万円程度75〜120万円程度(年式・状態による)

CBR650Rは軽量・ハイパワー・電子制御充実と明確にスポーツ方向へ進化しました。

2024年モデルではEクラッチ(電子制御クラッチ)も選択可能になっており、最新装備を求めるなら当然CBR650Rです。

一方、「快適ツーリング・大きなタンク・価格の安さ」を優先するならCBR650Fの中古という選択肢は今でも有効です。

CB650Fとの違いも整理しておこう

CBR650Fには兄弟車として「CB650F」があります。

同じエンジン・フレームを持ちながら、CB650FはネイキッドスタイルでCBR650Fはフルカウル仕様という関係です。

比較項目CBR650FCB650F
スタイルフルカウル(スポーツツアラー)ネイキッド(ストリート)
全幅755mm775mm
全高1,145mm1,120mm
車重211kg208kg
最低地上高130mm150mm
最小回転半径3.0m2.8m
高速巡航の快適性◎(フルカウルで風防効果大)△(風圧を受けやすい)
街中での取り回し△(最小回転半径がCB650Fより大きい)○(回転半径が小さく取り回しやすい)

街乗り・通勤メインならCB650F、ツーリングがメインならCBR650Fという棲み分けが自然です。

CBR650Fの中古購入で後悔しないためのチェックポイント

2025年現在、CBR650Fは2014〜2018年製の中古車しか市場にありません(2019年以降は後継のCBR650Rに移行)。購入時には以下の点を必ず確認しましょう。

確認すべきポイント

① エンジン・消耗品の状態:オイル管理が適切に行われているか、メンテナンス記録があるかを確認します。4気筒エンジンはチェーン・スプロケット・プラグといった定期消耗品のコストが2気筒に比べてやや高めです。

② サイドカバーのズレ・浮き:一部のオーナーから「サイドカバーがマジックテープ止めのため走行中にずれてくる」という報告があります。ニーグリップ時に引っかかる原因になるため、固定状態を確認してください。

③ フロントフォークのオイル漏れ:正立フォークは比較的メンテナンスしやすいですが、走行距離が多い車両では要チェックです。

④ ABS作動確認:購入前に低速でのABS動作確認を行うか、整備記録で確認しましょう。

⑤ 事故歴・修復歴の確認:フルカウルバイクはカウルで隠れる部分があります。フレームの歪み・ステアリングヘッドの状態を目視・試乗で確認してください。

中古相場の目安(2026年現在)

状態・年式相場目安
2014〜2015年式、走行多め30〜45万円前後
2016〜2017年式、標準状態45〜60万円前後
2018年式、低走行・美車60〜75万円前後

CBR650Rと比べると中古相場は明らかに安く、「4気筒フルカウルに安く乗りたい」という目的では非常にコスパが高い選択肢です。

CBR650Fが向いている人・向いていない人

こんな人に向いています
・4気筒エンジンのフィーリングと排気サウンドを楽しみたい
・ツーリングメインで快適な長距離走行を重視している
・フルカウルバイクに乗りたいが、サーキット走行は考えていない
・予算を抑えながら大型バイクデビューしたい
・高速道路での疲労を減らしたいが、街中でも不便なく使いたい

こんな人には他モデルを検討してください
・峠道でのスポーツ走行を最優先したい(→CBR650R、Ninja650など)
・最新の電子制御(トラコン・Eクラッチ)が必須(→CBR650R 2024年以降)
・街乗り・通勤がメインで取り回しを重視(→CB650R、CB400R)
・長距離ツーリングで積載量を最大化したい(→NC750X、VFR800F)

まとめ:CBR650Fは「隠れた名車」だった

CBR650Fが不人気と言われる理由の多くは、バイクそのものの品質や性能ではなく、「ポジショニングの曖昧さ」「ライバルの存在」「国内販売台数の少なさ」に起因しています。

実際にオーナーになった人の満足度は総じて高く、「なぜ不人気なのかわからない」という声は決して少なくありません。

2025年現在、CBR650Fは中古市場でコスパの高い大型4気筒フルカウルとして再評価されつつあります。

最新装備より「4気筒の音と振動を楽しみながらツーリングしたい」という価値観のライダーには、今でも十分に選ぶ価値がある一台です。

購入を検討している方は、ぜひ一度試乗または跨って確かめてみてください。

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