「Dio110って実際どれくらいのスピードが出るの?」「もう少し速くする方法はある?」
——通勤・通学スクーターとして圧倒的なコスパを誇るホンダDio110ですが、最高速について気になる方は多いはずです。
この記事では、公式スペック・実測口コミ・駆動系カスタムの効果と注意点まで、2025年版の最新情報をまとめてお届けします。
Dio110とは?現行モデル(JK03型)の概要
Dio110は2011年に初登場したホンダのロングセラー原付二種スクーターです。
現行モデルは2021年に大幅刷新されたJK03型で、2025年も継続販売中。
新フレーム・改良エンジン・スマートキー・デジタルメーターを採用し、原付二種スクーターの中で最安値クラスの価格(ベーシック250,800円)を維持しながら完成度を高めています。
なお、2025年4月施行の「新基準原付」(排気量125cc以下・最高出力4.0kW以下)にはDio110は該当しません。
原付一種免許では乗ることができず、AT小型限定普通二輪免許以上が必要です。
Dio110の公式スペック一覧(2025年現行 JK03型)
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 型式 | 8BJ-JK03 |
| 全長×全幅×全高 | 1,870mm × 685mm × 1,100mm |
| シート高 | 760mm |
| 車両重量 | 96kg |
| エンジン種類 | 空冷4ストロークOHC単気筒 |
| 総排気量 | 109cc |
| 最高出力 | 6.4kW(8.7PS)/ 7,500rpm |
| 最大トルク | 9.0N・m(0.92kgf・m)/ 5,750rpm |
| 燃料タンク容量 | 4.9L |
| 燃費(定地60km/h) | 59.4km/L(2名乗車時) |
| 燃費(WMTCモード) | 55.6km/L(1名乗車時) |
| 変速機 | 無段変速(CVT) |
| ブレーキ(前) | 油圧式ディスク |
| ブレーキ(後) | 機械式リーディングトレーリング |
| タイヤ(前後) | 90/90-14M/C 46P |
| 製造国 | ベトナム |
| 新車価格(2025年) | 286,000円(Dio110) / 250,800円(ベーシック) |
Dio110の最高速は何km/h?実測データまとめ
カタログには最高速度の記載がありませんが、多数のオーナー口コミ・動画・CVT計算値をまとめると以下のようになります。
| 条件 | 実測最高速(メーター読み) |
|---|---|
| 平地・無風・一人乗り(ノーマル) | 90〜96km/h前後 |
| 向かい風・体重重め | 80〜85km/h程度 |
| 追い風・前傾姿勢・下り坂 | 95〜100km/h前後(稀) |
| 二人乗り・上り坂 | 50〜60km/h程度まで低下 |
| バイパス巡航(快適域) | 70〜80km/h(余裕あり) |
口コミの傾向を見ると「90km/hちょっと出た」「メーター読み96km/hで頭打ち」という声が最も多く、現実的な最高速は90〜96km/h程度と見るのが妥当です。
CVT変速特性の計算でも約93km/hが理論値として出ており、口コミと一致します。
ただし、65〜70km/hを超えると加速の伸びが鈍くなるのも事実で、ライダーによっては「高速流入時の合流がきつい」と感じることがあります。
バイパスの80km/h巡航は問題なく可能ですが、そこからさらに加速する余力は少なめです。
Dio110の速度をアップさせる方法
Dio110の速度アップで最も効果的なのはCVT(無段変速機)の駆動系チューニングです。
エンジン内部には手を加えず、ウエイトローラーやプーリーを変更するだけで体感できる変化が得られます。
方法1:ウエイトローラー(WR)の軽量化
CVTのプーリー内にある円筒形の重りで、重さが変速タイミングに直結します。
純正WRの重量はモデルによって異なり(JF31型=16g、JK03型=約15g前後)、これを軽くすると変速が早まり最高速方向に有利になります。
| WRの重さ | 変化の傾向 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 純正(15〜16g) | 燃費重視の変速特性 | 低速・街乗りメイン |
| 14g | 中間加速がよくなり、乗りやすくなる | 通勤・バランス重視 |
| 13g | きびきびした加速感、最高速もやや伸びる | 街乗り〜バイパス |
| 12g以下 | さらに最高速方向へ、燃費は悪化 | 最高速重視(燃費悪化注意) |
実オーナーの多くが「14g×6個が一番バランスが良い」と報告しています。
交換はデイトナやキタコなどの社外品(φ18×14mm)が使用でき、比較的手軽に作業できます。
ただしプーリーナットの締め付けには専用工具とトルクレンチが必要で、自己整備に不慣れな方はショップへの依頼を推奨します。
方法2:ハイスピードプーリーへの交換
プーリー自体を社外品に交換することで、変速比の幅(レシオカバレッジ)を広げ、最高速を純正比で約10〜12%アップさせることが可能です。
キタコやKN企画などから専用品が販売されており、WR交換とセットで行う場合が多いです。
方法3:エアフィルターとエンジンオイルの最適化
高性能エアフィルターへの交換やエンジンオイルの銘柄変更は、劇的な速度アップには繋がりませんが、エンジンの吹け上がりのスムーズさや実用加速の改善に寄与します。
特に走行距離が多い車両では、エアフィルター清掃・交換だけで体感できる変化が出る場合があります。
| カスタム | 効果 | 費用目安 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| WR軽量化(14g×6) | 中間加速改善・最高速微増 | 1,500〜3,000円 | ★★☆☆☆(要工具) |
| ハイスピードプーリーセット | 最高速+10〜12% | 5,000〜15,000円 | ★★★☆☆(要専用工具) |
| エアフィルター交換 | 吹け上がり改善 | 1,000〜3,000円 | ★☆☆☆☆(簡単) |
| エンジンオイル交換 | フリクション低減 | 500〜2,000円 | ★☆☆☆☆(簡単) |
| 社外マフラー | 排気効率改善・音質変化 | 15,000〜40,000円 | ★★☆☆☆ |
Dio110のメリット
Dio110の主なメリット
- 価格が安い:ベーシックモデル250,800円は現行原付二種スクーターの中でもトップクラスの安さです。
- 燃費が優秀:WMTCモード55.6km/Lは実用的なクラスでも高水準。通勤コストが非常に安く抑えられます。
- 軽量で取り回しが楽:車重96kgは原付二種最軽量クラスのひとつ。シート高760mmで足つきも良好です。
- 14インチタイヤで安定感がある:現行JK03型の14インチタイヤは、旧型の10インチより直進安定性・乗り心地が大幅に向上しています。
- 耐久性が高い:オーナーの中には6〜8万km以上走った例も複数あり、適切なメンテナンスで長期間使えます。
- アイドリングストップ装備:信号待ちでのアイドリングを自動カットし、燃費向上と排ガス削減に貢献します。
Dio110のデメリット
Dio110の主なデメリット
- 60〜70km/h超での加速が鈍い:CVT特性上、60km/h前後からの加速の伸びが急に落ちます。バイパスの合流などで焦るシーンもあります。
- シートが硬い:多くのオーナーが指摘する最大の不満点。30分以上の連続走行でお尻が痛くなりやすく、ゲルザブや社外シートカバーで対策する人も多いです。
- タンク容量が小さい(4.9L):航続距離は約200〜250kmで、こまめな給油が必要です。長距離ツーリング主体の方にはやや不向きです。
- 収納スペースが限られる:シート下にフルフェイスヘルメットが入らない(コンパクトなシステムヘルメットなら入るケースあり)。荷物が多い方はトップケースが必要です。
- 坂道や二人乗りで力不足感:急な上り坂や二人乗りではパワー不足を感じます。山岳ツーリングには不向きです。
- 国内仕様は装備がシンプル:海外モデルにあるUSB給電ポートやフルデジタルメーターなどが国内版には非採用です(ベーシックモデル)。
Dio110の中古相場と買取相場(2026年)
| 年式・状態 | 中古販売価格の目安 |
|---|---|
| 2021年以前(JF31型など旧モデル)、走行多め | 5〜10万円前後 |
| 2021〜2023年式(JK03型)、標準状態 | 13〜20万円前後 |
| 2024〜2025年式、低走行・美車 | 20〜25万円前後 |
Dio110は台数が多く流通しているため、中古市場では比較的安く手に入ります。
旧モデル(JF31型)は安価ですが、10インチタイヤで安定感が劣るため、できれば2021年以降のJK03型(14インチ)を選ぶのがおすすめです。
買取相場は販売価格の60〜75%程度が一般的ですが、低走行・純正状態・整備記録ありの車両は高評価を得やすいです。
複数の業者に一括査定を依頼すると比較できて有利です。
Dio110はどんな人に向いている?
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 通勤・通学で5〜30km程度を毎日走る | 高速道路も含む長距離ツーリングがメイン |
| 維持費・燃料費を最小限にしたい | 収納スペースをたくさん使いたい |
| 軽くて取り回しやすいバイクが欲しい | 急な坂道が多いルートを二人乗りで走る |
| 信頼性を重視してホンダを選びたい | 積極的にカスタムして速さを追求したい |
| 原付二種デビューとして乗りやすいものを探している | 乗り心地の快適さを最優先したい |
まとめ
Dio110の最高速はメーター読みで90〜96km/h前後が実態です。
日常の通勤・通学で求められるスピードには十分対応でき、バイパス80km/h巡航も問題ありません。
速度アップを求める場合は、ウエイトローラーの14gへの交換が最もコスパが高く、扱いやすい改善策です。
ハイスピードプーリーとの組み合わせでさらに効果が増しますが、作業にはトルクレンチなどの専用工具が必要で、慣れない方はバイクショップへの依頼をおすすめします。
燃費・価格・軽量さの三拍子が揃ったDio110は、使い方さえ合っていれば長く活躍してくれる優れた通勤スクーターです。
購入を検討している方は、できれば現行JK03型(2021年以降)を選ぶと、14インチタイヤの安定感と最新の電装系を享受できます。

