
MT-09は、ヤマハが製造しているスポーツバイクで、力強いパフォーマンスとスタイリッシュなデザインで多くのライダーから高い評価を受けています。
847ccの3気筒エンジンを搭載し、軽量ながらも力強い加速を実現しています。
でも、MT-09を購入すると後悔する、という噂があります。
この記事ではMT-09の持つ特徴と、どうすれば後悔しないですみかについて掘り下げていきます。
MT-09とは
ヤマハのMT-09は、スポーツバイクのカテゴリーにおいて、中型クラスでありながらその存在感を放っています。
847ccの3気筒エンジンを心臓部に持ち、このパワーユニットが生み出す力強い加速と、耳に心地良いエキゾーストノートは、MT-09の大きな魅力の一つです。
さらに、このバイクは見た目にも力強さとスタイリッシュさを兼ね備えており、街中でもひと際目を引くデザインとなっています。
MT-09の設計は、ただ速さを追求するだけでなく、ライダーが日常的に使いやすいことも考慮されています。
そのため、街乗りからツーリング、果てはサーキットまで、様々なシチュエーションでの使用が想定されているのです。
加えて、このバイクは扱いやすさにも配慮されており、バイク初心者からベテランまで、幅広い層のライダーに適しています。
また、MT-09の所有者が自分のバイクをパーソナライズできるよう、ヤマハは豊富なカスタマイズオプションを提供しています。
これにより、オーナーは自分だけのユニークなMT-09を創り上げることができ、バイクライフをより楽しむことが可能になります。
MT-09のスペック
〈 〉内はMT-09 ABS(MT-09A)
認定型式/原動機打刻型式 | EBL-RN34J/N703E | |
---|---|---|
全長×全幅×全高 | 2,075mm×815mm×1,135mm | |
シート高 | 815mm | |
軸間距離 | 1,440mm | |
最低地上高 | 135mm | |
車両重量 | 188kg〈191kg〉 | |
燃料消費率 *1 | 国土交通省届出値定地燃費値 *2 | 27.3km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値 *3 | 19.4km/L(クラス3, サブクラス3-2) 1名乗車時 | |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ | |
気筒数配列 | 直列3気筒 | |
総排気量 | 846cm3 | |
内径×行程 | 78.0mm×59.0mm | |
圧縮比 | 11.5 : 1 | |
最高出力 | 81kW(110PS)/9,000r/min | |
最大トルク | 88N・m(8.9kgf・m)/8,500r/min | |
始動方式 | セルフ式 | |
潤滑方式 | 強制圧送ウェットサンプ | |
エンジンオイル容量 | 3.4L | |
燃料タンク容量 | 14L(「無鉛プレミアムガソリン」指定) | |
燃料供給 | フューエルインジェクション | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
バッテリー容量/種類 | 12V, 8.6AH(10H)/YTZ10S | |
1次減速比/2次減速比 | 1.680/2.812 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段/リターン式 | |
変速比 | 1速 2.666 2速 2.000 3速 1.619 4速 1.381 5速 1.190 6速 1.037 |
|
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター/トレール | 25°00′/103mm | |
タイヤサイズ(前/後) | 120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)/ 180/55ZR17M/C (73W)(チューブレス) |
|
ブレーキ形式(前/後) | 油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク | |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム(リンク式) | |
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ | ハロゲンバルブ/12V, 60/55W×1 | |
乗車定員 | 2名 |
MT-09を購入すると後悔する理由
ここからはMT-09を購入すると後悔する理由をご紹介します。
参考にしてください。
エンジン性能
MT-09を手に入れた時、私はそのエンジンがもたらす圧倒的な加速とパワフルな走行性能に大きな期待を寄せていました。
しかし、実際に道路を走らせてみると、私の期待とは異なる結果に直面しました。
特に、高速道路での追い越しや、急な坂道を登る際に、エンジンから期待したほどの力を感じることができませんでした。
加速時にも、想像していたようなスリリングな体験は得られず、むしろパワー不足を感じる瞬間がありました。
この経験から、MT-09のエンジンに関しては、いくつか後悔している点があります。
私が期待していたパフォーマンスと実際の体験には、明らかなギャップが存在しているのです。
もちろん、MT-09は多くの面で魅力的なバイクですが、エンジンのパワフルさに関しては、事前にもう少し詳細な情報を得ておくべきだったと感じています。
デザイン
MT-09を選んだ際、そのスポーティな外観に魅了されたのは事実です。
しかし、所有してしばらくすると、そのデザインが実用性と快適性においていくつかの問題を引き起こしていることに気付かされました。
デザインの最も顕著な問題点は、ハンドルの形状です。
見た目は洗練されているものの、実際には機能性に欠け、長時間の運転では手や腕に負担を感じやすくなっています。
この点は、特に長距離を走るライダーにとって大きなマイナスとなり得ます。
さらに、スポーティなデザインは見た目には魅力的ですが、日常使用においては快適さを犠牲にしていることがしばしばあります。
乗車姿勢が長時間にわたって快適でないと、体への負担が増大し、結果として運転の楽しさが損なわれてしまいます。
MT-09を選ぶ際には、そのスポーティなデザインが持つ魅力に一目惚れするかもしれませんが、後悔しないためにはデザインが実際の使用においてどのような影響を及ぼすかを十分に考慮することが重要です。
デザインと機能性、快適性のバランスを見極めることが、長期的に満足のいくバイクライフを送る鍵となるでしょう。
乗り心地
MT-09の魅力はそのスポーティな走行性能にありますが、それがゆえに快適性にはいくつかの課題が存在します。
このバイクは、不整地を走行する際や、数時間に及ぶ長距離ツーリングをする際に、乗り心地の面で挑戦を感じさせることがあるのです。
その主な理由は、サスペンションの設定が比較的硬めになっていること、そしてシートの形状が長時間座り続けるにはあまり適していないことにあります。
これらの要素は、MT-09が提供する乗り心地を特に不整地での走行や長時間のドライブにおいて、不快に感じさせる原因となっています。
サスペンションの硬さは、道路上の小さな凹凸を直接的にライダーに伝え、これが疲労や不快感を引き起こす一因となります。
また、シートの形状が長時間の乗車に適していないため、長距離を走行する際には、快適さが著しく低下することがあります。
これらの点を踏まえると、MT-09は乗り心地の快適さを最優先に考えるライダーにとっては、最適な選択とは言えないかもしれません。
もしMT-09に関心があるものの、快適な乗り心地を求める方は、購入前にこの点を十分に検討し、可能であれば試乗をして、自分のニーズに合っているか確認することが重要です。
そうすることで、後悔することなく、MT-09の持つスポーティな魅力を存分に楽しむことができるでしょう。
ハンドリング
MT-09を運転する際、そのスポーティな性能が魅力の一つであることは間違いありません。
しかし、MT-09のハンドリングには注意が必要です。
特に、低速での運転やコーナーを曲がる際には、コントロールが難しく感じることがあります。
加速してスピードが上がると、MT-09はその真価を発揮し、安定した走りを楽しむことができます。
しかし、スロットルの反応が敏感であるため、低速時にはバイクを安定させるために細心の注意を払う必要があります。
MT-09は軽量で、ダイレクトなフィードバックを提供する設計となっています。
これは、経験豊富なライダーには魅力的な特性ですが、初心者やあまり経験のないライダーにとっては、挑戦的な側面もあります。
MT-09を購入する際には、そのハンドリングの特性を理解し、自分の運転スキルに合っているかどうかを慎重に考えることが大切です。
そうしないと、後悔する可能性があります。
低速走行時
MT-09を選んだ多くのライダーは、そのスポーティな性能と魅力に引かれますが、一方で低速走行時の安定性の問題に直面することが少なくありません。
特に市街地での運転や渋滞時には、MT-09の扱いが難しく感じることがあるでしょう。
低速時には振動や不安定さが目立ち、これが乗り心地に影響を及ぼすことも。
しかし、この問題を乗り越えられるライダーであれば、MT-09の本質的な魅力とパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
低速での挙動が不安定になる原因は、軽量かつパワフルなエンジン構造にあります。
これは、MT-09が高速走行時に素晴らしいパフォーマンスを発揮する一方で、低速では細かなスロットルコントロールが求められるためです。
ライダーがこの特性に慣れ、バイクの挙動を読み解くことができれば、安定した低速運転が可能になります。
後悔することなくMT-09のポテンシャルを引き出すためには、低速走行時の扱いに特化した練習を積むことが重要です。
例えば、低速でのフィギュアエイト走行や、タイトなコーナーでのバランス取りなど、様々な状況を想定したトレーニングが効果的です。
これにより、ライダーはMT-09と一体化し、あらゆる速度域での運転を楽しむことができるようになります。
サスペンション
MT-09を選んだものの、サスペンションの問題で後悔しているライダーも少なくありません。
特に、不整地や段差が多い道では、サスペンションからの振動が強く感じられ、これが直接的に乗り心地の悪化を招いています。
さらに、この振動は走行の安定性にも影響を与え、バイク本来のパフォーマンスを発揮できない場合があります。
MT-09のサスペンションは、特に荒れた路面での対応力に課題を残しており、この点については明らかに改善が必要です。
乗り心地だけでなく、安全性にも関わるこの問題は、多くのライダーにとって重要な懸念事項となっています。
高性能なバイクであるMT-09の魅力を最大限に引き出すためにも、サスペンションの見直しと改良が急務であると言えるでしょう。
燃費が悪い
MT-09を所有する魅力の一つは、その圧倒的な加速力とスピード感です。
しかし、そのパフォーマンスの裏側には、燃費の悪さという問題が潜んでいます。
MT-09は、都市部での短距離移動ではまだしも、高速道路を含む長距離を走行する際には、その燃料消費の多さが明らかになります。
結果として、他のモデルと比較しても、燃料代がかさむ傾向にあり、経済性に関しては見劣りがします。
多くのライダーは、MT-09のパワフルな走行性能に魅了されますが、実際に所有してみると、燃費の問題によって後悔するケースも少なくありません。
特に、燃料費の節約を重視する方にとっては、このバイクの維持費が予想以上に高くつくことがあります。
加速やスピードを求めるバイク愛好家にとっては、MT-09は魅力的な選択肢の一つですが、燃費の悪さは購入を検討する上で重要な考慮点となるでしょう。
メンテナンスコスト
MT-09を所有する魅力の一つは、そのパワフルなエンジンと最先端の機能ですが、これらがメンテナンスコストを押し上げる要因となっていることを理解することが重要です。
MT-09の純正部品は、市場平均を上回る価格帯に設定されており、何かを修理したり交換したりする必要が生じた時、予算を見直す必要が出てくるかもしれません。
さらに、MT-09のアフターサービスに関しても、一般的なバイクに比べて割高になることが少なくありません。
定期的なメンテナンスや突発的なトラブルに対応するための出費は、所有する喜びと同じくらい重要な考慮事項です。
後悔を避けるためにも、購入前にこれらのコストについてしっかりと情報を集め、長期的な経済的負担を見積もることが賢明です。
部品供給問題
部品供給の不安定さは、特にMT-09のような人気のバイクモデルにおいて、所有者にとって頭痛の種となっています。
予備部品を手に入れることが難しい状況は、メンテナンスや急な修理が必要になった際に、バイクの使用を長期間中断させる可能性があります。
このような状況は、バイクを日常的に利用している人々にとって、大きな不便とストレスをもたらします。
予期せぬトラブルに直面した時、迅速に対処することが重要ですが、MT-09の部品の入手困難さは、適切なタイミングでの対応を妨げ、結果的に後悔することに繋がります。
バイクを維持し、常に最高の状態を保つことは、所有者にとって重要なことですが、このような供給の問題はその努力を複雑にします。
結局のところ、バイクの部品供給の不安定さは、修理や交換の際に長い待ち時間を強いられることを意味します。
これは、特にMT-09のようなモデルで顕著であり、バイクのパフォーマンスと所有者の満足度に直接影響を与える問題です。
ブレーキ性能
MT-09は、その圧倒的な加速力で多くのライダーを魅了してきました。
しかし、そのパワフルなエンジンに見合うブレーキ性能が伴っていないことが、乗り心地に影を落としています。
特に、高速での走行時や険しい下り坂での減速が求められる場面では、ブレーキの反応が鈍いことがあり、安全性に対する不安を感じることが少なくありません。
このような状況は、ライダーにとって予期せぬリスクを高め、最悪の場合、事故につながる恐れもあります。
後悔のない安全なライディングを楽しむためにも、MT-09のブレーキシステムの改善が強く求められるところです。
ブレーキパッドのグレードアップや、より反応性の高いブレーキシステムへの交換など、具体的な対策を講じることで、MT-09のポテンシャルを安心して引き出すことが可能になります。
結局のところ、MT-09の魅力を最大限に享受するためには、そのパワーを制御下に置くことが不可欠です。
ブレーキ性能の改善は、ただのオプションではなく、ライダーの安全と直結する、必須のアップデートと言えるでしょう。
ヘッドライト
夜間の運転では、ヘッドライトの性能が安全に直結します。
特に、ヤマハのMT-09を運転する際、多くのライダーがヘッドライトの明るさについて不満を持っていることがあります。
MT-09のヘッドライトは、特に暗い道やトンネルでの視界を十分に確保できない場合があり、これが安全性の問題に直結します。
暗がりでの視認性が低下すると、対向車のライトや道路上の障害物を見落とすリスクが高まります。
MT-09に乗る際、この点を軽視してはならないでしょう。
後悔する前に、ヘッドライトのアップグレードや調整を検討することが賢明です。
多くのユーザーが、アフターマーケットの製品に交換することで、MT-09のヘッドライトの明るさと視界の広がりを大幅に改善しています。
LEDライトへの交換は、その一例です。
LEDは従来のハロゲンライトに比べて明るく、消費電力も少ないため、バイクのバッテリーにかかる負担も軽減されます。
MT-09のヘッドライトの明るさに関する問題は、適切な対策を講じることで克服できます。
安全な夜間走行のためにも、これらの改善策を検討することが重要です。
安全装備
MT-09は多くの魅力を持っていますが、安全装備に関してはいくつかの問題点が指摘されています。
まず、ABSやトラクションコントロールのような最先端の安全装置の不足が挙げられます。
これらの技術は、滑りやすい路面や急なブレーキング時に、バイクのコントロールを支援し、転倒やスリップを防ぐ重要な役割を果たします。
しかし、MT-09ではこれらが標準装備されていないため、安全性において他のモデルに劣る可能性があります。
安全装備の不足は、乗車中の安心感を大きく損なうだけでなく、万が一の事故が起きた際に後悔する原因ともなり得ます。
バイクを購入する際は、楽しさやデザインだけでなく、ABSやトラクションコントロールといった安全装備の有無もしっかりと確認することが大切です。
安全装備が充実していることで、乗り手はより安心してバイクの魅力を楽しむことができるようになります。
ABSが必要な場合は、MT-09のABSモデルを選択しましょう。
まとめ
MT-09を手に入れたら、まずはそのパワフルな性能に驚くことでしょう。
しかし、一部のライダーはその速さが乗りにくさや疲れやすさに繋がると言っています。
MT-09のエンジンは、847ccの液冷、4ストローク、DOHC、4バルブのトリプルエンジンを搭載しており、その力強い加速は多くのライダーを魅了しています。
しかし、この加速力がすべてのライダーにとって扱いやすいわけではありません。
特に、初心者や中級者のライダーにとっては、このパワーを完全にコントロールすることが挑戦となる場合があります。
一方で、MT-09はそのアジリティにおいても高い評価を受けています。
軽量なシャシーと優れたサスペンションシステムにより、曲がりくねった道でもスムーズに走行できます。
この点は、速さだけでなく、機敏性も重視するライダーにとっては大きな魅力となるでしょう。
しかし、長時間の乗車になると、このバイクのエルゴノミクスによって疲れを感じるライダーもいます。
MT-09のシートは比較的硬めで、長距離を走る際には不快感を感じることがあるかもしれません。
また、パワフルなエンジンは、一定の速度で長時間走行する際には、ある程度の振動が伴うことがあり、これが疲れに繋がることもあります。
結局のところ、MT-09を選ぶかどうかは、ライダーの好みや乗り方に大きく依存します。
速さと機敏性を求める経験豊富なライダーにとっては、MT-09は非常に魅力的な選択肢であり、そのパフォーマンスを存分に楽しむことができるでしょう。
一方、長距離の快適性や初心者に優しい操作性を重視する場合、他のモデルを検討することをお勧めします。
後悔するかどうかは、最終的には個々のライダーのニーズによって異なりますが、MT-09のパワーと機動性は、多くのモーターサイクル愛好家にとって魅力的な要素であることは間違いありません。
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