CB1100の特別なバリエーションとして登場したCB1100EX。
今回はそのCB1100EXの買取相場などについて見ていきます。
CB1100EX
CB1100EXは、ホンダの象徴的なネイキッドバイク、CB1100の特別なバリエーションとして市場に登場しました。
このモデルは、2014年2月にCB1100が経た2度目のマイナーチェンジの後に導入されました。
CB1100EXのデザインは、トラディショナルなホンダのネイキッドモデルに敬意を表しています。
燃料タンクの形状に変更が加えられ、3リットルの容量増加が見られます。
また、シートには快適性を高めるためのパターンが施され、厚みが増しています。
このモデルの特徴の一つに、クラシックな雰囲気を醸し出すワイヤースポークのホイールがあります。
さらに、2本出しのマフラーが採用されており、ホンダのネイキッドバイクの伝統を色濃く反映しています。
CB1100EXの発売からわずか2か月後には、ETC車載機とグリップヒーターを備えたEパッケージが追加されました。
2017年1月のマイナーチェンジでは、CB1100シリーズにCB1100RSが新たに加わりました。
この時点で、CB1100EXはシリーズの中心的なモデルとしての地位を確立しました。
また、アップハンドルを備えた「タイプⅠ」とローハンドルの「タイプⅡ」が設定されましたが、2018年モデルではこれらがCB1100EXに統合されました。
2019年モデルのCB1100EXには、蛇腹式フォークブーツが装備され、そのクラシックなキャラクターが一層強調されました。
そして、2021年11月には、CB1100EXのファイナルエディションが発売され、このモデルの歴史に幕を閉じました。
CB1100EXは、ホンダのネイキッドバイクの伝統を受け継ぐ、特別な存在として記憶されるでしょう。
- 価格1,134,000円~
- 燃費31.0km/L
- シート高785mm
スペック
CB1100 | CB1100〈ABS〉 | CB1100 EX | CB1100 EX〈ABS〉 |
CB1100 EX〈ABS〉 E Package |
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車名 | ホンダ | ||||||
型式 | EBL-SC65 | ||||||
全長(mm) | 2,205 | ||||||
全幅(mm) | 835 | ||||||
全高(mm) | 1,130 | 1,145 | |||||
軸距(mm) | 1,490 | ||||||
最低地上高(mm) | 125 | 135 | |||||
シート高(mm) | 765 | 785 | |||||
車両重量(kg) | 244 | 246 | 257 | 259 | 260 | ||
乗車定員(人) | 2 | ||||||
燃料消費率 (km/L)*1 |
国土交通省届出値: 定地燃費値 (km/h)*2 |
30.0(60)〈2名乗車時〉 | 31.0(60)〈2名乗車時〉 | ||||
WMTCモード値 (クラス)*3 |
18.9(クラス 3-2)〈1名乗車時〉 | 19.3(クラス 3-2)〈1名乗車時〉 | |||||
最小回転半径(m) | 2.7 | ||||||
エンジン型式 | SC65E | ||||||
エンジン種類 | 空冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒 | ||||||
総排気量(cm3) | 1,140 | ||||||
内径×行程(mm) | 73.5 × 67.2 | ||||||
圧縮比 | 9.5 | ||||||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 65[88]/7,500 | 66[90]/7,500 | |||||
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 93[9.5]/5,000 | 91[9.3]/5,500 | |||||
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 | ||||||
始動方式 | セルフ式 | ||||||
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | ||||||
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | ||||||
燃料タンク容量(L) | 14 | 17 | |||||
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | ||||||
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | ||||||
変速比 | 1速 | 3.083 | |||||
2速 | 1.941 | ||||||
3速 | 1.478 | ||||||
4速 | 1.240 | ||||||
5速 | 1.074 | ||||||
6速 | 0.964 | ||||||
減速比(1次/2次) | 1.652/2.222 | ||||||
キャスター角(度) | 27゜ 00′ | ||||||
トレール量(mm) | 114 | ||||||
タイヤ | 前 | 110/80R18M/C 58V | |||||
後 | 140/70R18M/C 67V | ||||||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | |||||
後 | 油圧式ディスク | ||||||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 | |||||
後 | スイングアーム式 | ||||||
フレーム形式 | ダブルクレードル |
CB1100EXの買取相場
CB1100EXの買取相場は
74.0 〜 107.1 万円
です。
CB1100EXの中古価格相場
CB1100EXの中古価格相場は
CB1100EXのファイナルエディションとは?
ホンダが誇るCBシリーズの集大成とも言える「CB1100EXファイナルエディション」が、2021年10月8日に発表されました。
このモデルは、空冷直4エンジンを搭載し、レトロなデザインを現代に蘇らせた大排気量ネイキッドスポーツバイクの最終形態です。
「CB1100EXファイナルエディション」は、伝統と革新を融合させたデザインが特徴です。
選べる2色のカラーリングは、深みのある「キャンディークロモスフィアレッド」と落ち着いた雰囲気の「ダークネスブラックメタリック」。
どちらもこのファイナルエディションにふさわしい重厚感を放っています。
このバイクの外観には、従来のモデルとは一線を画す特徴がいくつかあります。
特に目を引くのは、クロームメッキを施した前後のフェンダー。
この変更により、よりトラディショナルな印象を強調しています。
さらに、燃料タンクの上面には「Final Edition」の文字が入った専用ステッカーが施され、136万2900円の税込価格で提供されています。
技術的な面では、ホンダは21世紀においても空冷直4エンジンの新設計に挑戦し、その高い技術力を見せつけました。
フロントには18インチのポークホイールとSHOWA製SDBV正立フォークを、リアにはプリロード調整可能なオーソドックスな2本ショックを採用しています。
デザイン面では、アナログ2連メーターがヘリテイジキャラにマッチし、液晶部分にはギヤ段数や積算計などの情報が表示されます。
フロントフェンダーはスチール製で、EXモデル独自のクロームメッキが施され、750フォアに似た外観を実現。
また、ウインカーも砲弾型でクロームメッキを施しており、各部に贅沢な装飾が施されています。
燃料タンクはフランジレス製法により、溶接部の合わせ目が目立たない美しい質感を実現。
左右2本出しのマフラーは2室構造で、直4エンジンの原音を忠実に伝える設計となっています。
タンク上面には、このモデルの特別な存在を示す特製ステッカーが装飾され、その上からはクリア塗装が施されています。
「CB1100EXファイナルエディション」は、ホンダのCBシリーズが長年培ってきた伝統と技術の結晶です。
レトロながらも現代的な技術が詰め込まれたこのバイクは、多くのバイク愛好家にとって特別な存在となるでしょう。
CB1100EXの燃費は?
CB1100EXは、そのクラシカルなデザインだけでなく、優れた燃費性能でも注目を集めています。
このバイクは、ガソリン1リットルあたり約20.5km(実燃費)という経済性を実現しており、長距離のツーリングでもガソリン代を気にすることなく楽しむことができます。
このモデルのエンジンは、トルクフルな走りを提供するために、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)のセッティングに細心の注意を払っています。
特に、市街地走行で頻繁に使用される低回転域での走行フィールを重視。
エンジンの回転が重厚でありながら、スムーズな加速を実現しています。
また、最大トルクは93N・mと、前モデルから微増しており、この改良により加速性能がさらに向上しています。
トランスミッションは、5速から6速へと進化。
この変更により、燃費性能が大幅に改善され、従来モデルと比較して約3.0km/L向上した30.0km/L(60km/h定地走行テスト値)を記録しています。
高速道路での走行時には、この6速トランスミッションが静粛性の向上にも貢献しており、快適なドライブを約束します。
さらに、CB1100EXのエンジンは見た目にも美しく、ドライブスプロケット部のカバーには質感の高いアルミダイキャスト製を採用。
この細部にわたるこだわりが、CB1100EXの魅力をさらに引き立てています。
このように、CB1100EXは燃費性能の良さ、トルクフルでスムーズな走り、そしてデザインの美しさを兼ね備えたバイクです。
これらの特徴は、長距離の旅をより楽しく、そして経済的にしてくれることでしょう。
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